今日は、はじめての日生劇場についてと、
映画化もしている『オペラ座の怪人』の続編である『ラブ・ネバー・ダイ』観劇レポです。
実は『オペラ座の怪人』は3種類の違いがある!
(以下、敬称略)
今回、観劇したのはアンドリュー・ロイド=ウェバー版の『オペラ座の怪人』続編です。
続編があるってご存知でしたか?
また、世界三大ミュージカルの1つである『オペラ座の怪人』は、以下の3種類に分けることが出来ます。
それぞれ物語の内容や演出、曲目が異なるため、別の作品のような仕上がりとなっているのです。
そこで、簡単にまとめてみました。
アンドリュー・ロイド=ウェバー版
劇団四季のCMで聞いたことがある方も多いだろう、あの有名なあのオーバーチュアはこちら。
切ない・ラブロマンス要素が多いという印象。
2004年にはジェラルド・バトラー主演で映画化も。吹き替えはもちろん劇団四季!
映画のファントムはイケオジ。
本気で、単なるセクシーなイケオジ。
オペラ座の怪人 デジタルリマスター(字幕版)
DVDは残念ながら売り切れが多いのですが、GAGAで配信されています。
ケン・ヒル版
原作であるガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』に最も忠実だと言われています。
2024年1月の来日公演を鑑賞しましたが、ユーモアやエンタメ色が強い印象。
字幕公演だったこともあって、日本人の観劇初心者の方は没入しにくいかもしれません。
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ちなみに、カーテンコール後に、映画『ワンチャンス』のモデルとなったポール・ポッツが『誰も寝てはならぬ』を披露してくれました!
こういったラッキーがあるのも、生の観劇の楽しみのひとつですね。
その特別回のチケットをたまたま持っていたのですが、美しい歌声で本当に感動したことをよく覚えています。
アーサー・コピット版
2019年に『ファントム』というタイトルで加藤和樹、城田優が主演。
宝塚歌劇団雪組で2018・2019年に演じられたものもこちら。
こちらは私も未鑑賞。機会があったら是非観てみたい公演のひとつです!
3種類もあるなんて!それだけ長い間、世界中で愛されてきた名作ということ。
それぞれの良さを見比べて、自分のベスト1を決めても面白そうだね!
『ラブ・ネバー・ダイ』を見逃してしまった方へ
残念ながら、前作ともに動画配信サービスでの配信は殆どありません。
でも、安心してください。はいてま…
DVDがあります。
ただし、ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが
「劇団四季とケン・ヒル版どちらも鑑賞済み・原作は未読」レベルの私たち夫婦は最初、目が点でした。
あれっ?そんな話だっけ?となるものの、ちゃんと説明があるので観ることは出来るよ。
それでも、そこはアンドリュー・ロイド=ウェバー。
世界観と音楽のその美しさは、さすがとしか言いようがない。
興味がある方はぜひ観てみてくださいね!
※前述したジェラルド・バトラー主演の映画とは全く繋がりはありません。
なんなら、観劇したばかりということもあるせいなのか、オペラ座よりもラブネバの方が私は好きかもしれません…。
はじめての日生劇場
地下鉄線で日比谷駅からなら徒歩1分という近さですが、私はJRユーザー。
有楽町や銀座駅からなら徒歩10分といったところ。
今回はソワレ。快晴だったので早めに向かい、買い物を楽しむことに。
まずは、銀座の『ルブラン』でランチ(カジュアル且つリーズナブルで一人でも行きやすい)、
そこからすぐの三越銀座で用事を済ませ、徒歩で劇場に行くプランです。
早く着きすぎると劇場の中に入れない
今回は17時開場・17時30分開演のソワレ。
劇場に入ることが出来たのは16時45分。
それまで強風と寒さの中、皆さん、屋外で待っていました。
浜松町の四季専用劇場や渋谷の東急オーブは商業施設に繋がっていたもので、私もうっかり…。
近くにコンビニなどはありませんのでご注意。
まずはキャストボード撮影&グッズ購入へ
劇場内に入ったら、まずはキャストボード撮影の列へ!
…案外並ぶんだな、これが。順番がきたらパパッと済ませます。
あと、必要な方はクロークへ。コインロッカーはありません。
そのあとは各階のロビーで開場を待つことになります。
ここは飲食OK。ちょっとした焼き菓子や飲み物、簡易オペラグラスが売っていました。
おトイレも済ませて、グッズもこの時に購入しておくと◎
開場!写真撮影は、必ずスタッフさんに聞いてから!
日生劇場は変わった作りで、1階の上にある実質2階のことを中2階。
さらにその上の実質3階のことを2階と呼びます。
そのせいか、スタッフさんが座席案内をたくさんしていました。
チケット予約したのは何ヶ月も前だし、不慣れな方だと混乱してしまうかもしれないね。
また、劇場内の写真撮影は禁止でしたが、その確認を忘れてパシャリとして注意を受けているひとがチラホラ。
開演近くになって、スタッフさんがボードで注意喚起していました。
『ラブ・ネバー・ダイ』観劇レポ
※以下、アンドリュー・ロイド=ウェバー版『オペラ座の怪人』のネタバレを含みます。
※『ラブネバ』についてはネタバレは避けます。
『ラブ・ネバー・ダイ』のあらすじ
ファントムが歌姫クリスティーヌへの思いを抱いたまま、失踪した10年後を描いた作品。
ニューヨークにあるコニーアイランドへのファントムの逃走を手伝ったのは、あのマダム・ジリーと娘のメグ・ジリー。
そこへ招かれたのは有名なソプラニストになったクリスティーヌと、ギャンブルで借金を負ったラウル。
そして、その息子であるグスタフの3人。
また、あの悲劇のパリ・オペラ座メンバーが再会し・・・。
前作より狂気と愛が重く強く、キャタクターたちの人間臭い魅力が美しく描かれている作品。そんな印象です!
今回のキャストを選んだ理由
1988年の日本初演である「オペラ座の怪人」から、これまでファントム役を演じてきた市村正親は、1949年生まれの75歳。
一方、今作の2014年版でミュージカルデビューを果たした平原綾香。
『ラブネバ』は2014年、2019年、そして今回の2025年と3度目の上演です。
再演までの間隔は約5年。
とても惜しいことですが、あれだけの熱量が必要な舞台です。
御本人も「最後という気持ちで」とコメントしていらっしゃったように、市村ファントムは観られるうちに観ておこうと思い、再再演となる市村&平原ペアをチョイス。
美しい世界観と圧倒的な歌声、アクロバティックなダンス
とても75歳とは思えぬ歌声、ピンと伸びた背筋に立ち居振る舞いから威厳を感じる演技力。
さすがの市村ファントム。観ることが出来て、本当に良かった…。
平原クリスティーヌの歌声は、もうご想像の通り。
演技力も素晴らしかったです。息子グスタフを呼ぶ声が私は特に好き。
そして指先まで、とにかく美しい。
以前より少しふっくらとされて女性らしい魅力全開の印象ですが、そのことがより一層、彼女の母性を感じさせてくれたように思います。
あとグスタフ役の歌声。すっごく安定した美しい高音で驚きました。
その他、少々聞き取りづらい場面はあったものの、これは劇団四季を見慣れているせいかも…。
コニーアイランドのファンタズマ(見世物小屋)の妖艶な世界観と、下僕たちのアクロバティックなダンスも見どころ。
そして前作を鑑賞した方は、懐かしいメロディーたちが流れる度に、あの世界を思い出して胸が熱くなることでしょう。
カーテンコール・オーケストラの生演奏を最後まで楽しむ
今作は生演奏。カーテンコール後の演奏も堪能してきました。
手拍子したり、会場の一体感も楽しいですよね。
カーテンコールになった途端、ぴょんぴょん跳ねていた平原クリスティーヌ、めっちゃ可愛かったです。
それまでの気品あふるる淑女はどこへ(笑)
市村ファントムとのカテコでのやり取りにも和ませてもらい、約2時間半。
今作も私にとってはこの上なく、幸福な観劇体験となりました。
また数年後に再演となった時には、必ず観に行こうと思っています!
同日、劇場近くの三越銀座であそんできました↓