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映画『ベルサイユのばら』観てきた【ネタバレ感想・原作との違いも】

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※映画のネタバレがありますので、ご注意ください。

不朽の名作『ベルばら』が完全新作として劇場版アニメ化。

早速、水曜日のサービスデーに観てまいりました。
私は漫画は未読で、世代でもなければ熱狂的なファンというわけでもありません。

ただ、アニメは10年以上前に視聴済み。
独特な世界観と主要人物たちの葛藤や苦悩、心の機微が、とても面白くて「続きが気になる〜!」と毎日夢中になって観た記憶があります。

そんなアニメは全40話。今回の映画は112分。
正直、観る前から「尺、大丈夫?」と不安はありましたが…結果は、まあ予想通り。

映像の美しさはさすが。でも大作を映画1本に詰め込むにはどうなのかな…今回は、そんな率直な感想です。




映画概要

2025年1月31日公開。

主題歌は絢香『Versailles – ベルサイユ – 』

アニメーション制作は、『進撃の巨人 The Final Season』『呪術廻戦』『チェンソーマン』など、数々の話題作を手掛けてきたスタジオMAPPAが担当しています。

これまでの作品でも感じたことですが、演出や細部まで丁寧に描き込まれた映像は本作でも健在。
圧倒的な映像美は本作の世界観でも十分に活かされており、個人的にはそのクオリティの高さに改めて信頼を寄せています。

特に話題作たちのオープニング映像が美しいんですよね〜。




来場者特典

■来場者特典 第1弾
原作:池田理代子 伝説の名シーン複製原稿【原稿袋入り】~オスカル人生で一度のドレス姿~

配布期間:2025年1月31日(金)~2月7日(金)

■来場者特典 第2弾
原作:池田理代子 伝説の名シーン複製原稿【原稿袋入り】~アントワネットとフェルゼンの愛の抱擁~

配布期間:2025年2月8日(土) ~14日(金)

なくなり次第終了とのこと。欲しい方は急げ〜〜っ!




キャスト


オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ
CV:沢城みゆき
(代表作は『ルパン三世』三代目峰不二子役・『鬼滅の刃 遊郭編』堕姫など。中学2年生で声優デビューしてから、本業に加えてナレーターなどでも活躍中の人気声優。)

マリー・アントワネット
CV:平野 綾
(『涼宮ハルヒの憂鬱』涼宮ハルヒ役。歌手・俳優・声優と幅広く活躍。『モーツァルト!』、『レディ・ベス』で主演やヒロインを務めるなど、今現在は夢だったミュージカル俳優に力を入れている。)

アンドレ・グランディエ
CV:豊永利行
(『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ポップ役。声優・俳優・特技である絶対音感を活かしたシンガーソングライターも。)

ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン
CV:加藤和樹
(『ミュージカル・テニスの王子様』跡部景吾役に始まり、先日私が鑑賞した『ラブ・ネバー・ダイ』でもヒロインの夫・ラウル役で抜群の歌唱力を披露。歌手・俳優・声優。)

アラン・ド・ソワソン
CV:武内駿輔(『アナと雪の女王2』オラフ役)

フローリアン・ド・ジェローデル
CV:江口拓也
(『SPY×FAMILY』ロイド・フォージャー役)

ベルナール・シャトレ
CV:入野自由(『千と千尋の神隠し』ハク役)


ジェローデル以外は歌います


↑歌付き・↓サントラ。2枚発売するようです。



映画ジャンルと特徴


そう、今作。

完全にミュージカルアニメなんです。

いわゆる、ただの挿入歌ではありません。
キャラクターが、それこそ市民まで口が動いていました。

そのため、映画鑑賞後にはド世代と思しきマダム方が憤慨なさっており…。

知らないマダム
知らないマダム

大切なシーン、殆ど歌っているじゃないの!
ミュージカル版って書いておいて欲しかったわ!!

確かにびっくりはしますよね。

私は熱狂的なファンというわけでもなく、でも旧作も観ているので脳内補完が出来る。
キャストの歌唱力も高いし楽曲自体は悪くないそもそもミュージカル慣れしているので、解像度は高めの観客。

それなりに楽しんできました。

ただ、個人的には大きな声での批判は、できれば劇場の外までは控えてほしいところです。
全力で楽しみに来ている人もいますので…。


でも、マスカレードで歌って踊るのは自然だしベッドシーンとか、そういうシーンはともかくとして、まさか挿入歌が15曲もあるとは思わない。

1曲2分としても、おおよそ30分は歌っていたわけです。

公式の本予告PVは観ていったのですが、これでは想像できない方が多いのではないでしょうか。


うん、既にもう一回観たいですね!(笑)




感想

前半・カットシーン。初見は置いていかれそう


前半はかなり感情移入しにくい。
初見の大半は置いていかれると思った方が良いかもしれません。

逆に何も知らなければ想像力を働かせて、それなりのものとして受け止められる可能性もありますが…。

あんなに歌うと思っていなくて、度肝を抜かれていたからかも?


漫画やアニメを視聴済みの方は、あの濃厚なキャラクターたちの葛藤や苦悩のどこをカットするのかと思いますよね。

オルレアン公、デュ・バリー夫人あたりは全カット。
やんちゃなオスカルもなし。つまり、やっぱり前半がどうしても…。

そのせいでアントワネットとアンドレの苦悩が特に薄いかなと感じました。

あと最近SNSで物議を醸していた原因であるアニメ版のオスカルパパの狂気シーンも本当に全カットでした。

「お前は男だ!!」とか、階段ゴロゴロとかあのへん。


でも、ちゃんと観ていれば(歌を聞いていれば…かも)彼女たちの苦悩はきちんと伝わります。

アントワネットの髪型や声の変化で時の流れを感じることは出来ましたし、気高い女王として変化していく演技はさすがだな〜と感服。

あと小さなことですが「シトワイヤン!(市民という意味)」と冒頭のミニアニメから言ってるんですけれど、若い子や初見のひとには伝わらないのでは…。

こういった点は不親切かな、と感じました。



後半・完全にネタバレ含む・思うままに感想


私は、いわゆる「部下を鼓舞し、士気をあげるシーン」が大好き!!!
一方で恋愛ものはそこまで…。

どちらを重視するかで、後半で評価がどうしても変わってしまうと思います。

そもそも、私はジェローデル推し。
ジェローデルは例のシーンの返しのスマートさがですね。実家太いし。(この打算にまみれた心の汚れた大人)

そんなこんなで予想通り、あっという間に市民の暴動へ。

ベルナールもちょこっとしか登場しません。ロザリーは一瞬。

アランの恋愛ターンもカットされてたの…。


ただし市街戦が始まって進撃し始めてからは胸熱な展開で、クライマックスにはうるうる。
このあたりは是非、劇場でご自身の目で見て感じてきてほしいですね!

最終的には予想通り、バスティーユが陥落して本編は終わり。
国王一家とフェルゼンのその後は、EDロールで文字で伝えられて終わりです。

私はこういうパターンも嫌いではないのですが、フェルゼン&アントワネット推しの方は残念ですよね…。





観るなら映画館がおすすめ!!


ただし前述した通り、映像は美しく、作中のインテリアもかな〜り豪華になっていたので雰囲気はばっちり。
さすがMAPPAさんです。(アニメーションスタジオ)

色々、思う所はあるものの、旧作をもう一度観たいな〜と懐かしく思いましたし、過剰な期待をしなければ十分に楽しめる作品です。

というか、あの大作が映画で収まるわけがないんですよ…。

むしろ、あの大作を2時間弱という制限の中で、ここまでまとめ上げたのはお見事。

カットせざるを得ない部分も歌という形で巧みに凝縮し、物語のエッセンスをしっかりと伝えていました。
限られた時間の中で最大限に表現しようとする工夫が随所に感じられる作品で、面白かったというのが最終的な私の感想です。

そのため、ミュージカルアニメに抵抗がない方なら、絶対に1度は映画館の大スクリーン・音響で味わうことをおすすめします!


DVD化したりサブスクで配信されたら、私ももう一度観るつもりですよ♡




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